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「漁師の生活の魅力伝えたい」神奈川県の女性 結婚を機に宮古市に移住し民泊に挑戦 

2024年3月28日 20:01
「漁師の生活の魅力伝えたい」神奈川県の女性 結婚を機に宮古市に移住し民泊に挑戦 

 特集です。神奈川県から宮古市重茂に移住し、「民泊」という新たな挑戦を始めた女性に密着しました。

 宮古市産業振興部 地域おこし協力隊 中村菜摘さん(27)
「ひとつずつ地域の課題を解決していくような、それでいて100年続く宮古市そして重茂っていう所を目指していきたいです」

 宮古に魅せられ、新たな生活を始めた中村菜摘さんです。普段は、宮古駅前にある観光案内所に勤め、明るく宮古の玄関口を彩っています。

 神奈川県出身の中村さんは2023年、結婚を機に地域おこし協力隊として岩手に移住。観光案内や様々なイベントの企画・運営なども行っています。

 そんな中村さんに宮古への移住を決意させたのは、大学時代からお付き合いしていた重茂出身で漁師のご主人・孝志さん(27)の存在と、宮古での漁師の生活に魅せられたからです。

 中村菜摘さん
「宮古の方々の暮らし一つ一つがよそ者の私にとっては観光資源だなと思っていて、普通の営みって言うのが私は魅力だと感じています」

 そんな重茂の生活をよりディープに感じてもらおうと、2024年から始めたのが民泊です。

 中村菜摘さん
「こちらは私たちがしている民泊の家です。民泊をしたいなと思っていたのと、お家を買ったら大きいお家だったという所が合致して民泊という事になりました」

 アパートを借りて暮らすよりも、一軒家を買って夢の民泊ができるようにしたいと一念発起し購入。座敷を民泊として貸し出しています。

 中村菜摘さん
「中座敷と奥座敷は寝る部屋で、こちらも人数が多ければ寝るお部屋なんですけど、交流ができるような共有スペースみたいな形で使えたらいいなと思ってます」

 民泊での生活をきっかけに様々な交流を生み、そして重茂という漁村を知るきっかけになればと中村さんは言います。

 中村菜摘さん
「やっぱり市街地は知っていたけど、なかなかこの重茂までっていう所までは1回2回の訪問だとたどり着いてなかったので、こんなところがあるんだとか驚くものがあったみたいですね」

 新鮮な海の幸を使った料理も魅力の一つ。魚をさばくのはご主人の孝志さんです。

 中村菜摘さん
「衝撃的というか、主人がその日にさばいた魚だったりだとか、何を出してもおいしいおいしいってこう、かぶりついて食べているような状態で、そういう意味ではかなり刺激的なのではないでしょうかと思っています」

 宿泊客には季節に応じた体験アクティビティも用意しています。この日は青山学院大学と文教大学の学生が、メカブ外し体験を行っていました。普段食べているメカブがどんなものなのか、学びの体験になっているようです。

 学生
「どこの部位を食べてるのか、普段関東ではわからなかったので、ここがメカブとか、ここが中芯とか、それを教えてもらいながらやるのが楽しいなと思います」

 学生
「本当においしかったです!ショウガと一緒に食べたんですけど、やっぱりここのは違うんですかね本当においしくて感動しました」

 メカブ外し体験の後は、前日に自分たちで釣ったタラを3枚に下ろす体験も行われました。慣れない手つきで悪戦苦闘しながらも、なんとか切り分けることができました。

 学生
「結構味がしっかりコクやうま味を感じます。

 中村さんは、体験を通して宮古の漁師の生活を感じてほしいといいます。そもそもなぜ、いま民泊を始めようと思ったのでしょうか?

 中村菜摘さん
「2023年の3月に、関東の小学生と中学生を民宿とか始まる前にただ趣味で受入れをした時に、漁師さんと同じような生活をさせたんですね。そしたら片方の男の子が僕は漁師になるのもありかもしれないなぁって言ったんですよね。それで、あぁこれだ!って思って」

 漁村が抱える担い手不足などの課題解決には、まず知ってもらい良さを体感してもらうため、民泊をスタートさせました。

 中村菜摘さん
「自分が体験している暮らしを興味のある人が知ってくれるためのツールになればいいなっていう感じですね。自分の人生にプラスになるような効果があったらいいなと感じます」

 00年続く宮古を目指して、若い夫婦の挑戦は始まったばかりです。

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