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【公表】今年度の地価調査結果 住宅地は2年ぶり下落 商業地は31年連続で下落 岩手県

2024年9月17日 17:58
【公表】今年度の地価調査結果 住宅地は2年ぶり下落 商業地は31年連続で下落 岩手県

 土地の売買などの指標になる「地価調査」の今年度の結果が17日、公表されました。

 岩手県全体での平均では住宅地は2年ぶり、商業地は31年連続でともに下落したものの、一部で高騰も見られます。

 住宅地の県全体の平均は、マイナス0.2パーセントで2年ぶりに下落しました。

 基準地別にみると、「盛岡市本宮3-28-34」が2年連続で最も高く、1平方メートル当たり10万2000円でした。

 いわゆる「盛南開発」がなされたエリアですが、価格の上昇率は去年より5ポイント低く、不動産鑑定士は「地価は頭打ちではないか」という見解を示しています。

 住宅地で、この一年で価格が最も大きく上がったのは「盛岡市永井18地割130番周辺」です。

 去年より7.2パーセント上昇して、1平方メートル当たり6万1000円でした。

 近くのJR岩手飯岡駅が改装されたほか、「きたぎんボールパーク」がオープンし、地域の魅力が上がったことが要因です。

 商業地の県平均は去年に比べてマイナス1.1パーセントで31年連続の下落ですが、下落幅は1998年以来、26年ぶりの小ささだということです。

 価格が最も高かったのは「盛岡駅前通8-17」で、1平方メートルあたり去年より6.3パーセント上がり28万9000円でした。

 周辺で新たに3軒ホテルの建設が計画されていることなどが背景にあるとみられます。

 市町村別の平均変動率は海沿いで下落し続けていて、内陸部との格差が広がっています。

 沿岸部では人口減少と「津波災害警戒区域」の指定により、誘致企業の動きも鈍いということです。

 全国的には東京・名古屋・大阪の三大都市圏などで上昇幅が大きく、能登半島地震の被災地などは大幅に下落したということです。

    テレビ岩手のニュース