メジャーリーグで活躍する菊池雄星投手が全額出資し、プロデュースする複合型野球施設が17日、花巻市にオープンしました。菊池投手がこの場所でかなえたい夢とは？

　菊池雄星投手
　「この場所から、もちろんプロ野球選手あるいはメジャーリーガーが出るというのは一つの目標ではあるんですが、社会を支える、社会を担う、そういうリーダーをこの場所から育てられるように一生懸命頑張っていきます」

「岩手の子どもたちの夢を後押ししたい」母校、花巻東高校の隣に菊池投手の思いが詰まった場所が完成しました。

名前はマウンドの王「キング・オブ・ザ・ヒル」の頭文字をとり「K.O.H」と名づけました。

オープニングセレモニーでは、およそ100人を前に菊池投手が始球式を行いました。

野球施設を建てる計画は、菊池投手本人が冬に岩手で練習できる場所を作りたいという思いからスタートしました。

建物は、およそ1400平方メートルの広さがあり、最新のマシンを使ってトレーニングをすることができます。

こちらは7台のカメラに囲まれたマウンド。

ここでボールを投げると…

　スタッフ
　「水色の骨のモデルが映っている。骨盤がどっちにむいているかや手がどんな速さで動いているかが小中学生が何回か定期的に測っていくと、前に比べてどう成長したか、どう変わったか分かる」

また、バットのグリップに専用の機器を取りつけると…

　トレーナー
　「バットスピード、スイングの角度もこちらの機械で見ることができる」

メジャーリーガーも使う最新機器を菊池投手本人が選びました。来月には小中学生の野球スクールも開講します。

　子ども「すごい」

　奥州市の女性「子どもにとってこんなに立派な施設を作ってもらいすごくて素敵」

　菊池雄星投手
　「苦しい練習、つらい練習、これは間違いなく必要なんで、しっかりと目的地にたどり着くようにやっぱり我々がガイドしてあげないと」

オープンを祝い、大谷選手からもドジャーブルーの花が贈られました。

（Q・ここで一緒に子どもたちに教える夢のような機会があるか？）
　菊池雄星投手
　「オファーするのは自由。オファーして受け入れてくれるか分からないが、オファーするのは自由ですからそういう日がくればいいですね」

　現在、フリーエージェントの菊池投手。自身も「マウンドの王」を目指し続けます。

　菊池雄星投手
　「（来季は）高いパフォーマンスを維持しながらローテーションを守りきる、けがしないで守りきるというところが個人的な目標。チームとしては世界一。どこに行くか分からないが、目指せるチームに行けたらベストだし、世界一の景色を見たいなと思ってます」

（Q・テレビ岩手を見ている人にメッセージ）
　菊池雄星投手
　「プロ野球生活15年目が終わりました。これからですね。まだまだ長いプロ野球生活をできるように日々精進してまいります。県民の皆さんに元気な姿をこれからも長く見せられるように頑張っていきますので、今後も期待してください」