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"春の味わい″ 桜の花びらを使ったリキュール誕生 金ケ崎町の醸造会社が製造 桜の名所とのコラボも  

2024年4月11日 18:24
"春の味わい″ 桜の花びらを使ったリキュール誕生 金ケ崎町の醸造会社が製造 桜の名所とのコラボも  

 岩手県金ケ崎町で、ハーブを原料にリキュールを醸造している会社が、この春イチオシと言う桜の花びらを使った新商品を発売しました。

 ハーブやスパイス、香草などを原料に作られる「ハーブリキュール」。味と香り の"無限の探求"が魅力の酒文化です。金ケ崎町から「ハーブリキュール文化」を発信している老川和磨さん(31)。摘んでいるのは"梅の花"。

 老川和磨さん
「ちょうど咲いている花が香りが良いので…この状態のものを…このままお酒に漬け込みます」

 春の優しい香り…。季節を感じるハーブリキュールに注目です。

 2021年、地元金ケ崎町に開業した「金ヶ崎薬草酒造」。代表の老川さんは元バーテンダーとしての経験を活かし、個性ある商品を次々と展開してきました。ハーブ栽培から製造。地道に地盤固め今年4年目を迎えています。

 老川さん
「始まった頃はコロナの影響があってお酒自体を飲む環境があまりなくて大変でしたけど、去年の秋くらいから東京からの注文も入ってきて今は業務用を中心に忙しくなっています」

 大手ホテルとのコラボやイベントのケータリング。様々なオファーもあり順調に仕事の幅も広げてきました。そんな「金ヶ崎薬草酒造」の工場を覗いてみると。

 老川さん
「新たなハーブをブレンドするハーブの仕込みです」

 考案中だという日本古来の草花を使ったリキュール。材料は菊にシソの穂、そして蓬(よもぎ)。

 老川さん
「養命酒さんもそうですけど、江戸時代の頃から日本の薬酒文化って広がっていて地場にあったもので作られていた。東北にあったものを自分たちで栽培して量を増やして、ここでしか出来ないハーブリキュールをやっていきたいというのがあって…」

 2年前と変わらず、タンクは常にフル稼働。失敗と成功を何度も重ね、理想のリキュールを突き詰めています。

 スタッフも増えた"金ヶ崎薬草酒造では出荷の準備で大忙し…。この春、発売された新作です。

 老川さん
「桜の花びらをたくさん入れて、そこに冬の苺の果汁入れた"桜のリキュール"ですね。桜の原料をどうしようかとなった時に、いろいろ探して…桜の花びらを塩揉みして砂糖と一緒にペーストにしてくれる業者さんと知り合えた。しょっぱさはなく綺麗な桜の香りがする商品になった。」

 春イチオシの自慢の商品ですが、なんと桜の名所「北上展勝地」とコラボが実現しました。4日から始まった北上市展勝地の「さくらまつり」。開花はこれからですが、「桜のリキュール」の準備は急ピッチです。

 老川さん
「この桜のタイミングで"桜のリキュール"がリリース出来てよかったです」

 展勝地レストハウス 水賀美紀子さん
「私も頂きましたけど…すごく、結構、いけます!」
 老川さん
「ゴクゴク行けますからね(笑)」
 水賀美さん
「なので是非女性の方にも。お祝いとか、あとお花見のお供に!」

 売店はもちろん、出店エリアには試飲ブースも設置され、お花見を盛り上げます。

 老川さん
「桜の中で飲むお酒はリキュール問わずおいしいと思うんですけど、桜を見ながら桜の味を感じる、いい体験になるのでは。期待しているところです」

新たな広がりを見せるリキュールの文化。桜に続き今年は新たな展開も…。

 老川さん
「盛岡の特産品を使ったリキュールも開発中。今年は岩手県にフォーカスしながら、全国へ展開していけるように今年はやっていきたいです」

 季節を味わうハーブリキュール。金ヶ崎薬草酒造の今後の展開に注目です。

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