【岩手工芸美術展】「素材の持ち味」金工や陶芸、染織など岩手ゆかりの実力派作家の作品展
岩手にゆかりのある実力派の作家たちが手掛けた「岩手工芸美術展」が、盛岡市で開かれています。
55回目となる美術展には、岩手工芸美術協会の会員と一般公募の作品、あわせて40点が並んでいて、技法は金工や陶芸、染織など様々です。
これは、最高賞の「工芸大賞」に選ばれた小平市の平野英史さんの作品「「nubilum-曇る―」。ヌビルとは「曇ること」というラテン語で、機械から生み出される雲は鉄で作ったと感じさせない軽やかさです。
また、特賞に選ばれた花巻市の瀬川卓哉さんの染織作品「hello,goodbye」は、道具を使わず、手で染めていて、奥の布に広がる夜空が真ん中の鮮やかな空を引き立てています。
岩手工芸美術協会 阿部裕之会長
「いろいろな素材の”持ち味”というか、土なら土でこういうものも作れるんだとか、金属のこれはどういう風に作るのだろうとか興味を持ってみてもらえればいいかなと」
このほか、全国の美術展に出品された作品も並んでいます。
岩手工芸美術展は、盛岡市のエスポワールいわてで11月17日まで開かれていて、入場は無料です。最終日には審査員や作り手が作品の意図や制作過程について話す、トークギャラリーも行われます。