「疲れた…」記録的大雨から1カ月 避難生活・復旧作業続く
10月22日に宮崎県内を襲った記録的な大雨から1カ月となります。延岡市では、いまだに被災した市民の生活に影響が残っています。
延岡市では、10月22日の夜に記録的な大雨が降り、23日未明に、浦城町で住宅1棟を巻き込む土砂崩れが発生。この家に住む50代の女性が亡くなりました。県は、応急復旧として大型土のうを設置したほか、今週から土砂などの撤去を始めました。
隣接する住宅の住人は、今でも市営住宅で避難生活を送っていて、年末年始も戻れそうにないということです。
こうした中、延岡土木事務所は22日、周辺住民に対し、復旧スケジュールなどを説明。できるだけ早く復旧したいとしています。
(延岡土木事務所砂防担当 椨健太郎リーダー)
「深い層ですべりが起きて深層崩壊が起きていますので、そういう土質条件に応じた対策工法を今後、検討することになります」
また、浦城町では、川の水があふれ、住宅など23棟が浸水被害を受けました。床上浸水の被害を受けた山部明博さんの自宅では、まだ畳が入っておらず、23日からようやく業者が入る予定です。
(山部明博さん)
「一つ一つ片づけていかないといけない状態で、年末になんとかできあがればいいと思います」
周辺では、まだ片付けが終わっていない世帯もあり、住民からは「疲れた」という声も聞かれました。