長井市で2人が死亡した事故 現場の交差点は開通半年で複数件の事故発生 新たな標識追加も
長井市で28日夕方、軽乗用車と大型トラックが出合い頭に衝突する事故があり軽乗用車に乗っていた女性2人が死亡しました。警察によりますと、現場では10月5日にも同様の事故が発生していて、警察が事故の詳しい原因を調べています。
記者リポート「長井市の事故現場です。事故に遭った車両はフロント部分が大きく損傷し衝撃の大きさを物語っています」
28日午後5時前、長井市今泉の国道113号の交差点で、軽乗用車と大型トラックが出合い頭に衝突しました。警察によりますと、軽乗用車には3人が乗っていてこのうち熊本県熊本市の西山春美さん(56)と小国町岩井沢の長谷部きみ子さん(82)の2人が意識不明の状態で病院に搬送されましたが午後10時過ぎに死亡が確認されました。死因は多発外傷でした。軽乗用車を運転していた新潟市の54歳の女性は首に軽いけがをしました。また、大型トラックを運転していた宮城県多賀城市の佐々木均さん(59)にけがはありませんでした。軽乗用車の3人は母と娘の関係で、死亡した西山さんは軽乗用車の助手席に、長谷部さんは後部座席に乗っていたということです。
記者リポート「こちらの交差点日中は見通しがいいですが夜になると街灯は少なく見通しは悪くなります」
現場となった交差点に街灯は少なく、止まれの標識も見づらいことが分かります。警察によりますと、この場所では、10月5日の夜にも車同士の事故があり、合わせて6人が骨折や軽いけがをしました。
記者リポート「今月5日の事故を受けて警察は止まれの標識を大きくしさらに新たな標識も追加しました」
道路はことし3月に開通したばかりですが、近所の人によりますとこの交差点ではすでに複数回、事故が発生しているといいます。
近所の人「道路が直角ではなく斜めに交差しているので見通しが悪い。進むだけでも危ないところがあるので標識ではなく信号じゃないとダメなんじゃないか」
警察は軽乗用車側の一時不停止が事故の原因とみて調べています。また、県は10月21日からの1週間で高齢者が関係する死亡事故が3件発生したことを受け、「高齢者死亡事故警報」を発表し、注意を呼びかけています。