「みなさんは時代の目撃者。時間を大切に」 3月いっぱいで閉校の米沢商業高で最後の始業式
3月いっぱいで122年の歴史に幕を閉じる県立米沢商業高校で8日、最後の始業式が行われました。伊藤校長は「みなさんは時代の目撃者。時間を大切に行動する1年にしてください」と生徒に語りかけました。
米沢商業高校として最後の学期が始まりました。
登校あいさつ「あけおめ ことよろあけましておめでとうございます」
生徒「あけおめ」
3年生の教室です。3月1日の卒業式までの登校日数が表示されています。この日であと21日。12月からカウントダウンが始まりました。
米沢商最後の卒業生。就職や進学など全員の進路が決まり”なりたい自分になる”という夢に向かっています。
入学したころからの夢は。
3年 前副会長 星優哉さん「今もパティシエになりたいという夢は変ってなくて、新潟の製菓学校に行っていろんなことを学びたいと思っているので自分の夢をかなえられるようにこれからも頑張っていきたいと思います」
失意の中から夢が芽生えた生徒。
3年 前生徒会長 畠中莉乃さん「看護師の方が優しく接してくれて私も小児科の病棟とかで子どもたちを励ませるような看護師になりたいなと思って」
夢をかなえる学校づくりを目指してきたのが最後の校長、伊藤広幸さんです。
伊藤校長「おはよう。すごいな着ったね おまえ服」
生徒「これですか これいいですよね」
3学期最初の朝礼で先生方に呼びかけたことはー。
伊藤校長「米沢商業高校の生徒として3月31日まで普通にいてもらって、4月1日からは1・2年生は米沢鶴城高校の方に普通の顔して行くと。3年生の方は米沢商業高校最後の卒業生として誇りを持って卒業して欲しいと思っています」
伊藤校長「やっぱり生徒がいて、学校があってそして私がいるみたいな感じ。それが一番落ち着きますね」
生徒を導く言葉を大事にしてきた教員生活。趣味のウオーキングの途中にあるお寺。そこに掲示された言葉を紹介しました。
伊藤校長「人の一生 酒の一生気づいてみたらもう 空かって言う言葉があったんです。人の一生はもう長いからいつかできると考えるわけです。お酒の一升瓶てあるのね。でも飲んでいるうちに気づけば空になってる。だったら、時間を大切に使う。やりたいと思ったことはすぐにやる。そういうふうに行動の年にしてほしいなと思っています」
そしてこう結びました。
伊藤校長「ここにいるみなさんと先生方は米商122年の歴史に幕が下りる時の目撃者、時代の目撃者だと思う。だからこそ時間を大切に過ごして行動できる1年にしてください」
県立米沢商業高校の閉校まで残り82日です。