酒田市消防団の元副分団長の男による連続放火事件で、警察は1日、以前、自身が勤務していた酒田市内の会社事務所に放火した疑いで男を再逮捕しました。放火の疑いでの男の逮捕は3度目です。

非現住建造物等放火の疑いで再逮捕されたのは酒田市消防団第一分団の元副分団長で酒田市北新町2丁目の無職・ 田賀一稀容疑者（28）です。
警察の調べによりますと、田賀容疑者はことし5月5日の午後7時20分ごろから午後10時40分ごろまでの間、酒田市寿町にある会社事務所に火を付け、全焼させた疑いが持たれています。
警察や関係者の話によりますと、田賀容疑者はおととし秋から去年の春ごろまで、この会社で正社員として勤務していました。当時、目立ったトラブルはなかったということです。調べに対し田賀容疑者は容疑を認めているということです。
今回の犯行現場には田賀容疑者が当時、消防団員として現場に出動し、消火活動に当たっていたということです。
田賀容疑者は日和山公園内の施設や空き家に火を付けたとしてこれまで2回逮捕・起訴されていました。
一方、酒田市中心部では4月下旬からおよそ1か月間に8件の不審火が相次いでいて、警察は田賀容疑者が関わった疑いの3件のほか、残る5件にも田賀容疑者が関与しているとみて調べを進めています。