鶴岡市の土砂崩れ現場の地滑り対策工事 26日に完了へ 斜面の強度上がり地下水排水しやすく
2022年の大みそかに鶴岡市で発生し2人が死亡した土砂崩れの発生現場で進められている地滑り対策工事について、県は工事が26日、完了すると発表しました。
2022年の大みそかに鶴岡市西目で発生した土砂崩れでは、住宅など31棟が倒壊し、2人が亡くなりました。
県は2023年9月から土砂崩れが起きた現場で地滑りの再発を防ぐ対策工事を進めていてました。吉村知事は25日、工事が26日完了すると発表しました。
吉村知事「この度、県が今年度末の完成を目指して進めていた現地の土砂災害対策工事について、 すべての工事が26日に完成の見込みになった」
県によりますと、これまでに、土砂崩れが起きた山の上部や斜面の土砂など6万1000立方メートル分を掘削し、斜面をコンクリートの枠で覆ったほか、土砂崩れを引き起こす要因の一つとなった地下水を排水するなどの工事を行いました。対策工事によって山の斜面の強度が上がり、地下水を排水しやすくなったということです。今後3年間は、工事した箇所が安全に機能しているか定期的に確認していくとしています。
吉村知事「何よりも、地元の皆さんが安心して自宅のある地域で、コミュニティの皆さんと一緒に生活していけるということが、お正月前にかない、大変喜ばしく思う」
26日は県の最終的な検査を経て工事を終え、27日には現地で工事完了の報告会が開かれます。