全国各地から流派を超えてお茶の愛好家が山形市に 「鈍翁茶会」開催
実業家・益田鈍翁を偲んで全国各地から流派を超えてお茶の愛好家が一堂に会する茶会「鈍翁茶会」が22日から2日間山形市で開かれました。
新緑が広がる山形市のもみじ公園。園内にたたずむ市中央公民館分館の「清風荘」に22日、全国からおよそ370人のお茶の愛好家が集いました。この日から2日間にわたって開かれたのは、40年の歴史ある茶会「鈍翁茶会」です。
鈍翁茶会実行委員会志賀宗秀 副会長「コロナもようやく明けて日常生活に戻りつつあるきょうこの頃です。けれども貴重な茶道具がたくさん出ているのでゆっくりと見て楽しんでいただきたい」
三井物産の創業者として日本を代表する実業家であり、昭和を代表する茶人として大きな功績を残した益田鈍翁。鈍翁茶会は1985年、益田鈍翁ゆかりの品が山形市に寄贈されたことをきっかけとして毎年開かれているもので、もみじ公園の庭園には、生前の鈍翁が大事にしていた蹲踞と呼ばれる手水鉢や石灯篭が、いまも残されています。
茶会は、清風荘の和室を会場とする濃茶席や、併設された公共の茶室・宝紅庵での薄茶席などが設けられました。
席主「どうぞよろしく喋ると味が分からなくなるのでどうぞ召し上がってください」
お茶のんで「おいしいですね」
こちらの茶席では、益田鈍翁が愛用した茶杓や、美術商が持ち寄った貴重な焼き物の鑑賞を楽しんでいました。
「斗々屋の高麗茶碗景色が多くて銀色も強く出て見どころの多いお茶碗」
東京から「お茶席は行くがこちら初めて来たお茶室なのでとてもいいところでよかった」
「お庭も建物も素晴らしくて感激しました」
鈍翁茶会は23日も開かれ、およそ370人が茶席を楽しみました。