山形県内でサクランボの生産者を支援 低金利で資金を貸し出す事業が始まる 収穫量大きく下回る
今シーズンのサクランボの収穫量が大きく落ち込む恐れがある中、自治体が利子の一部を負担し、資金を低金利で貸し出す事業が10日、山形県内で始まりました。来年以降の営農継続に向け、生産者を資金面で下支えするのが狙いです。
吉村知事「ことしのサクランボの生産は例年にない厳しい状況で収穫量の予想を大きく下回ると見込まれる高温等被害対策資金を本日から発動することにした」
ことしの県産サクランボは、去年夏の猛暑の影響で実がくっついた「双子果」が多く発生しました。さらに6月の高温で実が傷む被害が出ていて、収穫量が過去最低の水準になる恐れが出ています。
こうした中、生産者を支援するため県や市町村が利子の一部を負担し、低金利で資金を貸し出す事業が始まりました。4月からの高い気温と少ない雨で被害を受けた生産者が対象で、肥料や資材の購入といった営農資金としての活用を想定しています。
吉村知事「目の前の資金繰り対策はもちろん中長期的な視点からもさまざまな視点を持って県として生産者の皆さまや各機関の皆さまと一緒になって力を入れて取り組んでいかなければならないと思っている」
貸付期間は来年の3月31日までで、融資枠は1億9000万円です。融資枠を超えた場合、県は補正予算を計上して対応するとしています。