海に転落→位置情報を発信 GPS活用の海難救助システム実証実験・山形
漁業者などが漁船から海へ転落した際、GPSなどを活用して素早い海難救助を支援するシステムの実証実験が、酒田市で行われました。
これは県漁協などが、行ったもので東京の通信機器メーカーが開発した海難救助支援システムが使われました。12日行われた実験では海上にいる救助が必要な人の位置情報を小型の端末で送信し、沿岸の県漁協の屋上に設置された基地局のアンテナで受信。位置情報はインターネットを通してパソコンやスマートフォンなどで地図上に表示することが出来ます。端末はスマートフォンより一回り大きく、防水ケースに入れて携帯します。半径10キロまでは端末のボタンを押すだけで遭難信号を送信でき、仲間の船や海上保安部などの救助船が向かうと、到着までの予想時間を音声で知らせることもできます。
実験に参加した漁業生産は「はっきり位置が分かるので普通の遭難信号出す機械よりはいいと思います」
今回の実証実験では、携帯端末の小型化や、意識がなくなっても遭難信号を自動発信する機能の要望のほか、音声が聞き取りにくいなどの課題も出され、今後の実用化へ生かされるということです。