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市場にほとんど出回らない「未利用魚」 ラーメンへの活用探り鶴岡市で試食会

2024年12月19日 17:19
市場にほとんど出回らない「未利用魚」 ラーメンへの活用探り鶴岡市で試食会

庄内浜で水揚げされながら市場に出回ることがほぼないいわゆる「未利用魚」の活用を探る試食会がこのほど山形県鶴岡市で開かれました。活用の対象となったのは「ラーメン」です。

透き通ったスープのラーメン。

だしに使っているのは鶴岡市由良で水揚げされた「ワニエソ」の焼き干しです。無数に生えた歯が特徴です。

もともとは西日本が生息域となっていましたが、5年ほど前から庄内浜でも水揚げされるようになりました。

そして今回、山形県水産研究所が新たにだしとして活用できないかと地元のラーメン店の店主や漁業者関係者などを招き試食会を開きました。

ラーメンを試作した中華そば 琴の 今野直樹さん「旨味と甘みがすごく強い食材ですね」

試食した人「すごく濃い香りがするが食べたときはすごくあっさり。麺につけると麺にも香りがついていておいしいですね。ラーメンには合うみたい。(一同)合うね」

水揚げ量が日によってばらつきがあることが課題ですが、多いときには一度の漁で100キロ獲れることもある「ワニエソ」。

西日本では高級かまぼこの原料として活用されていますが、山形県内ではこれまで食べる文化がなく、小骨が多く調理しにくいといった理由から水揚げしてもほぼ海に返している状況です。

漁業者「いま現状ではエソを獲りたいかと言われたら全然獲りたくない。邪魔。これが自分たちの生活にかかってくるとなったらそれ目当てで獲りに行くと思うけど」

近年、庄内浜で獲れる魚種が変わりつつあり、食べる機会がなかったいわゆる「未利用魚」を有効活用できないか模索する動きが出ています。

「ワニエソ」はラーメン店からも好評でした。

ラーメン店店主「庄内・鶴岡で獲れた魚を使ってラーメンを作ったら面白いと思うし、今日食べて思ったが、ラーメンに合う食材だと思ったので面白いと思った」

山形県水産研究所は今後も未利用魚の活用方法を模索し商品化を目指します。

最終更新日:2024年12月19日 20:41
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