山形市で弾道ミサイル発射想定の避難訓練 生徒や地区住民が地下道などに移動
日本に向けて弾道ミサイルが発射されたことを想定した住民避難訓練が13日、山形市で行われました。中学生や市民ら400人以上が避難の流れを実践しました。
小坂憲央アナウンサー「間もなく訓練が行われます。現在は午後の授業の時間帯です。グラウンドでは体育の授業が、学校の周辺では課外授業が行われている設定です」
国と県などが主催した避難訓練は山形市立第一中学校で行われ、生徒や教職員に加え近所の住民らおよそ430人が参加しました。
校内放送「現在ミサイルが発射されたものと見られます」
小坂アナ「避難を促す校内放送が流れました。グラウンドの生徒たちは走って建物の陰へと移動しています」
訓練は、他国から日本に向けて弾道ミサイルが発射され。全国瞬時警報システム=Jアラートで避難を呼びかけるエリアメールが届いたという設定です。この訓練は2017年に県内で始めて実施され、今回で4回目です。
生徒には、校内放送で避難が呼びかけられました。グラウンドにいた生徒は学校の軒下に避難し、教室にいる生徒は、カーテンを閉めた上で窓から離れ身を守る姿勢を取りました。
小坂アナ「地下道に避難した生徒たちは姿勢を低くして頭を守る体勢を取っています」
課外活動で外にいた生徒や近所の住民は、近くにある地下道に避難しました。県内には地下の避難場所が99か所あり、国や県は、弾道ミサイル落下の恐れがある場合は頑丈な建物のほか地下施設に逃げることを推奨しています。
山形一中3年駒谷敢介さん「このようなことが起こることがないようにするのが一番大切だが、ガラスの近くに寄らないで頭を下げるのを意識して避難することができた」
東沢地区振興会・阿部忠夫会長「弾道ミサイルなので地下シェルターが必要だと痛感している」
消防庁防災課・富田慶一課長補佐「弾道ミサイルは爆風が脅威になるので爆風を防ぐ地下への避難は非常に有効。身をかがめたり物陰に逃げるなど少しでも命が助かる方法を取るよう心がけてもらえれば」
国は今年度、同様の訓練を全国27か所で行うことにしています。