選手を伸ばす指導のポイントは「考える力磨くこと」 甲子園全国制覇の慶応高野球部・森林貴彦監督が山形市で講演
2023年夏の甲子園で107年ぶりの全国優勝を果たした神奈川県の慶応義塾高校野球部で監督を務める森林貴彦さんが11日、山形市で講演し「選手の自主性や考える力を磨くことが大切」と指導のポイントを語りました。
慶応義塾高校野球部・森林貴彦監督「こういう野球もありますよ。これも高校野球だけどうちみたいなのもありますよ。という多様性を示すとか幅を広げる役目は、うち(慶応高校)がやるべきこと。いろんなチームがあって良いという空気を作りたい」
NTT東日本山形支店が開いたこの講演会には、山形県内の高校の野球部やクラブ活動などで指導にあたっているおよそ80人が参加しました。
2023年夏の甲子園で全国一に輝いた慶応義塾高校野球部は、髪型が自由なことや選手の自主性に基づいた練習などが注目を集めました。講演で森林監督は、選手とチームの力を伸ばすには、「目標設定」が大切だと語りました。
慶応義塾高校野球部・森林貴彦監督「自分たちで決めて『それって実現したらめちゃくちゃ楽しそうだね』とか『できたらワクワクするよね』という目標設定が理想」
さらに、慶応高校野球部の理念「Enjoy Baseball」は「より高いレベルの野球を楽しむこと」と紹介しました。
慶応義塾高校野球部・森林貴彦監督「上手くなろう強くなろう。それを追求していくことが真のスポーツの楽しみ方」
森林さんはまた、選手が成長するためには「選手自身がどう動くか考えることが大切」と語りました。
慶応義塾高校野球部・森林貴彦監督「担任の先生に決めてもらう、親に決めてもらう、人任せの人生じゃ困る。自分で幸せか決める、自分の幸せを追求する時代になっていく。だから(指導者が)自覚的に気をつけないと監督の言う通りでいいやという選手ができる」
講演を聞いた人たちはチームの指導方法などに熱心に耳を傾けていました。