有名実業家を名乗る人物から指導 SNS型投資詐欺で天童市の60代男性が3150万円被害
天童市に住む60代の男性がSNSで有名実業家を名乗る人物から金への投資を勧められるなどして、現金あわせて3150万円をだまし取られる「SNS型投資詐欺」の被害に遭いました。
県警察本部によりますと、ことし2月上旬、天童市に住む60代の男性がスマートフォンで投資について検索していたところ、有名実業家を名乗る人物から投資の指導を受けられるとしてこの人物の通信アプリ「LINE」のアカウントを登録しました。
その後、LINEを通じて投資の補助をしてくれるという「タカハシ」という女性を名乗る人物を紹介されます。その後、「タカハシ」は「資産倍増計画へ参加した人に120パーセントから200パーセントの利益を保証しています」などとして金への投資を勧めてきました。
天童市の60代の男性は指示に従えば儲けることができると思い金に投資することを決め、ことし3月、「タカハシ」が指定した口座に16回にわたってあわせて2550万円を送金しました。
男性はほかにも別のアナリストを名乗る人物からLINEを通じて暗号資産への投資を勧められ、ことし2月から指定された口座にあわせて600万円を振り込んでいました。4月に知り合いから詐欺ではないかと指摘されて警察に相談し、いずれも「SNS型投資詐欺」の被害にあったことが判明しました。被害額は2件合わせて3150万円に上ります。
県警組織犯罪対策課は、被害に遭わないために「SNSやマッチングアプリで知り合った人物からお金の話が出たら注意が必要。『必ず儲かる』、『元本保証』といった言葉は信じないことや登録を受けている『金融商品取引業者』などか確認してほしい」と注意を呼びかけています。