インバウンド拡大に向けた国際便の受け入れ強化 山形・庄内空港の滑走路延長に計610億円
山形県は国際便などに対応するために整備を検討している山形空港と庄内空港の滑走路の延長について、事業費の概算を発表しました。山形空港が210億円、庄内空港が400億円の費用を見込んでいます。
県はインバウンド拡大に向けた国際便の受け入れ強化などを目的に、山形空港と庄内空港の滑走路の延長について検討しています。現在の山形・庄内の両空港は滑走路が2000メートルで、タイなどの国際便の離着陸に対応するには2500メートルへの延長が必要となっています。そうした中、県は整備にかかる事業費の概算を発表しました。
県によりますと、山形空港は滑走路を南側に500メートル伸ばすことを検討しています。その際に必要な県道の地下化や、民家の移動に伴う補償などを含めて試算した結果、山形空港の滑走路延長にかかる事業費は概算で210億円になる見込みだということです。また、庄内空港は日本海東北自動車道の地下化や県道の再整備などが必要になることから400億円と試算しました。
県は11月19日から、それぞれの空港の滑走路延長事業について学識経験者などから意見を聞く検討会を開き、来年度以降の空港のビジョン策定につなげることにしています。