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もみ殻を炭化する「バイオ炭」工場が三川町で稼働 農地にまき土壌改善 二酸化炭素吸収も

2025年3月28日 8:21
もみ殻を炭化する「バイオ炭」工場が三川町で稼働 農地にまき土壌改善 二酸化炭素吸収も

温暖化対策の推進を目指し、廃棄されるもみ殻を炭化して製造する「バイオ炭」の工場が3月から三川町で稼働を始め28日、現地で見学会が開かれました。

「バイオ炭」は農地にまくことで土壌を改善し、作物の味を良くする効果があるとされています。また、炭は二酸化炭素を吸収する効果があるので、大気中の二酸化炭素削減にもつながることが期待されています。
庄内地方の農家を中心とした団体「庄内こめ工房」のグループ会社「田和楽」が、この「バイオ炭」を製造する工場を三川町横川に設立し、3月1日から稼働を開始しました。
28日は工場などの見学会が開かれ、県内外からおよそ80人が参加しました。
工場では、1時間当たり720キロのもみ殻を450度から600度で5分ほど燃焼させ、180キロの「バイオ炭」を製造しています。もみ殻を炭化する機械は、一度火をつけると燃料を使わずに稼働を続け、有害物質も排出されないということです。
生産された「バイオ炭」は「庄内こめ工房」に所属するに農家に販売され、すでに田んぼへの散布が始まっています。

田和楽 奥山康光会長「何よりも地球温暖化が待ったなしの状態なのでバイオ炭を撒くことで炭素を土中に貯留して100年炭素を出させない形にするのが狙い」

こちらの工場では、年間1200トンほどのもみ殻を炭化して「バイオ炭」を300トン製造し、田んぼや小麦畑に散布する予定です。

最終更新日:2025年3月28日 10:38
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