【独自映像】一部始終をカメラが… 16日間で12件 さい銭盗相次ぐ 通称“夜明け前の野球帽”の犯行 山梨県
富士山の麓、富士吉田市の神社でさい銭箱が荒らされる被害が相次いでいます。
同一人物とみられる男の犯行は今年に入りすでに12件。
「夜明け前の野球帽」と呼ばれる男の犯行の一部始終をカメラが捉えていました。
こちらは富士吉田市内の神社に設置された防犯カメラの映像です。
時刻は午前4時半ごろ。
黒っぽい帽子をかぶった人物がポケットに手を入れ、しきりにあたりを気にしながら、おもむろにさい銭箱に近づきます。
そして、さい銭箱に手をかけると…
現金をつかみ取ると、再びポケットに手を突っ込んで何事もなかったかのように立ち去ります。
そしてこの2日後。
男は再び同じような服装で現れ、同様の手口で犯行に及びました。
神社によりますと、同じ人物とみられる男の犯行は今年2月10日から26日までの16日間で12回も確認され、時間帯はいずれも午前3時から午前6時の間でした。
被害にあった神社の神主は
「どういった事情で盗られているのかは存じ上げないが、さい銭はただのお金ではなく祈り、願い、感謝の心。そういったものが込められている大事なお金なので、それが盗られてしまうというのは非常に看過できない」
神社によりますと、同じ人物とみられる男の犯行は、2021年から今年2月までに少なくとも37回確認されているということです。
その数の多さから、神社の関係者の間では誰が名付けたか「夜明け前の野球帽」の通り名で呼ばれているということです。
神社はすでに被害届けを提出していて、警察が窃盗事件として捜査しています。