夏休みの食料支援ピンチ フードバンク山梨 「強化月間」を前倒し 山梨県
夏休みに十分な食事がとれない子どもたちに食料を届けるフードバンク山梨の取り組みが、物価高騰のあおりを受けています。
3月と4月に集まった食品の寄付が去年よりも2~3割ほど少ないため、フードバンク山梨は夏休みに向けて寄付を呼びかける「強化月間」を1カ月前倒して5月1日からスタートさせます。
フードバンク山梨では給食がなくなる夏休みに合わせて困窮世帯の子ども向けに市民から寄せられたレトルト食品や缶詰、パスタなど日持ちのする食料を配布しています。
しかし、今年は集まった食品の寄付が去年よりも3月で23%ほど、4月で35%ほど少ないということです。
フードバンク山梨は物価高騰が影響しているとみていて、このままでは1人当たりの食料を従来の半分ほどに減らさざるを得ないと危機感を募らせています。
フードバンク山梨 米山けい子 理事長
「例年にない厳しさ。物価高騰の影響だと思うが、なかなか大変な方々がさらに物価高騰で厳しい状況になっている。さらに支援をしないといけない人も増えている」
こうした現状を受け、フードバンク山梨では去年は6月から始めた「フードドライブ強化月間」を1カ月前倒し、5月1日からスタートします。
フードバンク山梨 米山けい子 理事長
「夏休み中の子どもたちがお腹を空かせることがないようにみなさんの力添えが必要と感じているので、ぜひこの2カ月間、食品のご寄贈をお願いしたいと思う」
フードドライブ強化月間は6月末まで行うということです。