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教職員がLGBTQ学ぶ 都留高校で研修会 制服のあり方考えるきっかけに 山梨県

2024年5月28日 19:27
教職員がLGBTQ学ぶ 都留高校で研修会 制服のあり方考えるきっかけに 山梨県

 大月市の都留高校で28日、教職員が性的マイノリティについて学ぶ研修会が開かれました。

 都留高校では昨年度、生徒からの発案で初めて「私服登校日」を設けましたが、今回の研修会は教職員が制服問題の根本を考えるきっかけにしようと企画されました。

 研修会には教職員約40人が参加し、LGBTQへの理解を広める活動を行っている宝塚大学看護学部の日高庸晴氏が講演しました。

 この中で日高氏はLGBTQに当たる人は学校でいじめや不登校を経験し、自傷行為に及んでしまうケースもあることを指摘。

 その上で、学校現場で差別的発言が出た場合は教員が毅然とした対応を続けることや普段の授業からLGBTQの話題に触れることが大切だと話しました。

参加した教員は
「(生徒にLGBTQが)いるかもしれない、わからない中でどういう言葉を使うべきか、働きかけるべきか刺激を受けた。多角的に考えられるようになった」「私は国語の教員ですが、国語の文章を扱うときにLGBTQ+があるが、そういった話をネタに教材に関連させて、私にできることはこれだなと非常に興味深かった」

 このほか質疑応答では、教職員から「生徒から相談を受けたら、どのように声を掛ければいいのか」といった質問などが出されました。

 都留高校では「教育現場における多様性を学ぶことで、制服のあり方についての検討材料にしたい」としています。

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