“日本酒に合うパン”老舗酒蔵が開発 酒粕やチーズを使用 きっかけは“コロナ禍” 山梨・北杜市
北杜市の老舗酒蔵が日本酒に合うパンを開発しました。
意外な組み合わせの背景には、コロナ禍で落ち込んだ日本酒の売上げを巻き返したいとの思いがありました。
武の井酒造 清水元章代表
「伝統を守るためには新しいことが必要だと思います」
北杜市で160年の歴史を誇る酒蔵「武の井酒造」が開発した“日本酒にあうパン”が23日、お披露目されました。
誕生したのは「日本酒・米焼酎とのマリアージュに感銘を受けるパン」で、酒かすやチーズが使用されています。
吉岡キャスター
「酒粕の香りとモチっとした食感」
酒蔵の伝統を覆すこの取り組み。
きっかけはコロナ禍だったといいます。
武の井酒造 清水元章代表
「数パーセントではなく“数割”というレベルでコロナの期間中は売り上げがガクッと落ちた。経営状態を何とかしたいという思いもあって新しいことをはじめた」
パンを選んだのは、酒蔵がある北杜市の土地柄にありました。
武の井酒造 清水元章代表
「(北杜市には)こだわりのパン屋があちらこちらにある場所。パンというものに親和性がある土地なのでパンと日本酒を合わせられないかと思った」
開発にあたった職人も、酒かすとパンの相性に可能性を感じたといいます。
葡萄屋kofu 古屋浩代表
「チーズと酒かすがすごい近しい感じがある。美味しさが非常に似通っているところがあるのでこれを活かしたいなと思った」
老舗酒蔵の新たな一手となった、日本酒に合うパンは「武の井酒造」のアンテナショップなどで味わうことができます。