「明治の鉄道王」雨宮敬次郎がマンガに 甲州の小学生に配布 山梨県
「鉄道王」と呼ばれる甲州市出身の実業家・雨宮敬次郎の生涯を紹介する子ども向けの漫画が11日、刊行されました。
漫画は甲州市在住の男の子が雨宮啓次郎について、本を読んだり市内を歩いたりして研究していくストーリーです。
「おれ雨敬のこと調べたいんだ。雨敬はあだ名で名前は雨宮敬次郎。日本の鉄道王と呼ばれてるんだ」
市内に住む小学5年生が自由研究で、「雨敬」こと雨宮敬次郎について調べ始める場面から始まります。
雨宮敬次郎は軽井沢の開拓に尽力したほか、現在の中央線の礎をつくった甲州市出身の実業家です。
市内には今も生家や当時の内閣総理大臣・伊藤博文を迎えた部屋、雨宮の功績を称える「雨敬橋」などが残されています。
漫画は甲州市がB&G財団の補助金を受け、有識者らと1年かけて作成。
11日は刊行を祝い、鈴木幹夫市長が市内の小学生代表に「将来の自分が進む道の参考にしてほしい」と漫画をプレゼントしました。
児童の代表は
「雨宮敬次郎さんがどんなにすごい人かが分かりました」「新1年生にも広めながら、楽しく読みたいなと思っています」「生涯を知って、これからの自分の人生などに生かしていきたい」「雨宮敬次郎さんの生き方のように、みんなを引っ張っていく人になりたい」
漫画は来週にも市内の小中学校に通う全ての生徒に配布されるということです。