桜と列車の“共演”に歓声! 甲州「甚六桜」が見ごろ 明治の鉄道遺産「大日影トンネル」も 山梨県
甲州市のJR勝沼ぶどう郷駅周辺で「甚六桜」として親しまれているソメイヨシノが8日、見ごろを迎えています。
近くでは明治時代の鉄道遺産「大日影トンネル」も遊歩道として整備され、散策することができます。
甲州市の勝沼ぶどう郷駅です。
荒木キャスター
「線路の側には旧勝沼駅のプラットホームも…当時の面影を残す風景を、美しいサクラが彩っています」
「甚六桜」と呼ばれている駅周辺のソメイヨシノは50年ほど前、地元・菱山地区の住民グループ「甚六会」がふるさとの駅の周りを美しいサクラで彩ろうと、 苗木を植樹したことにちなんでいるといいます。
今でも、住民がボランティアで手入れを行っていて毎年、淡いピンク色の風景が広がります。
今まさに見ごろを迎えていて、満開のサクラの下を中央線の列車が走る姿に多くの人が歓声を上げていました。
訪れた人は…
「すごく感動します。心が和みます」「遠くから見てすごくきれいに見えたので、つい引き寄せられてきました。来てちょうど花びらもたくさん散って、気持ちいいですよね」
一方、線路沿いに進むと現れるのが、1903年の開通以降、鉄道を使ったブドウの輸送などを支えた「大日影トンネル」です。
廃止後は遊歩道として公開されていましたが、老朽化により閉鎖。
改修工事を経て、3月24日にリニューアルオープンしました。
甲州市観光商工課 金子猛 さん
「レールもそのままですし、蒸気機関車のすすなんかもついています。明治の面影が残るこのトンネルの雰囲気を味わってもらえればと思います」
地域の歴史を今に伝える明治時代の鉄道遺産。
周辺の「甚六桜」はあと数日楽しめそうです。