オンラインゲーム上で知り合った40代の女性から132万円あまりをだましとったとして48歳の男が逮捕されたロマンス詐欺事件で、男は「結婚しよう」などとメッセージを送り、好意を抱かせていたことが分かりました。

楠間記者
「SNS上で言葉巧みに恋愛感情を抱かせるロマンス詐欺をしたとされる男が送検されます」

　詐欺の疑いで22日、送検されたのは三重県津市の自称・アルバイト、清水孝之容疑者（48）です。調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということです。

　富士吉田警察署によりますと、清水容疑者はオンラインゲーム上で知り合った富士河口湖町に住む40代の女性にSNSで「兄貴に借金があってお金が必要だ」「肺がんになった。特に足が痛くてマッサージ機がほしい」などと伝え、おととし9月から今年5月にかけて13回にわたり指定する口座に計132万5000円を振り込ませてだまし取った疑いが持たれています。

　捜査関係者によりますと、清水容疑者はSNSで女性とやり取りをする中で「結婚しよう」などとメッセージを送り好意を抱かせていましたが、実際に女性と会うことは一度もありませんでした。

　また「金は返済する」とも伝えていましたが返済はされず、会うこともできないことを不審に思った女性が警察に相談したことで事件が発覚。携帯電話を解析するなどしたところ、清水容疑者が浮上しました。

　警察はロマンス詐欺の手口について「時間をかけて恋愛感情を抱かせた後、現金などを要求してくる傾向にある。周囲に相談するなど冷静に判断してほしい」と呼びかけています。