余罪5件 被害額1750万円 銅線ケーブル窃盗 容疑のカンボジア人3人を追送検 山梨
甲州市内など2か所の太陽光発電施設から銅線ケーブルを盗んだとして逮捕されたカンボジア人の男3人について、県警は同様の余罪5件(被害総額1750万円相当)に関わった疑いが強まったとして、11日までに窃盗容疑で追送検しました。また、盗んだ銅線ケーブルを他人になりすまして売却したとして、男1人を組織的犯罪処罰法違反の疑いでも追送検しました。
窃盗容疑で追送検されたのは、いずれも群馬県大泉町で無職のホウ・ヒェン容疑者(28)、無職のナン・コソル容疑者(30)、自称・農業のアン・チャンレン容疑者(26)です。
県警によりますと、3人は氏名不詳の共犯者と共謀し、去年1月から今年4月にかけて山梨県や群馬県内の5か所の太陽光発電施設から銅線ケーブルを盗んだ疑いが持たれています。盗まれたケーブルは長さ約3200メートル、時価約1750万円に上ります。
また、ナン容疑者は盗んだ銅線ケーブルを去年4月、「自分のものだ」とうそを言って栃木県内の金属くず買取業者へ売却した組織的犯罪処罰法違反(犯罪収益等の仮装)の疑いでも追送検しました。
調べに対し、3人は容疑を認めているということです。
これまでに甲州市の太陽光発電施設から銅線ケーブル(約1800メートル、約762万円相当)を盗んだ疑いでホウ容疑者とナン容疑者が、群馬県前橋市の太陽光発電施設から銅線ケーブル(約1020メートル、約173万円)を盗んだ疑いでナン容疑者とアン容疑者が逮捕されていました。
一連の事件にはほかにも共犯者がいるとみられ、県警は群馬県を拠点とする広域窃盗グループによる組織的な犯行とみています。