「大雨は長引く見通し」台風10号 離れていても注意を 県内への影響を気象予報士が解説 山梨県
吉岡キャスター
「気象予報士の宮田さんに台風情報を伝えてもらいます。台風10号は午後6時現在、九州にあり山梨とはだいぶ離れていますが、なぜ大雨となるのでしょうか?」
宮田気象予報士
「台風の位置が山梨から見て西側にあるということが、大雨の要因になっています。台風10号の中心は現在、福岡県にあり、台風の周辺を回る非常に湿った南風と太平洋高気圧の縁を回る湿った南風が静岡沖で合流しています。このため静岡沖で活発な雨雲が次々に発生し、山梨にも流れ込んでいます」
「さらに台風10号は動きが非常に遅いため、同じような形があすから最長で来月3日まで続くおそれがあり大雨がかなり長引く見通しです。台風が西から東にゆっくりと進むパターンは山梨県にとって大雨が継続しやすく、過去には実際に災害も発生しています」
吉岡キャスター
「大雨が長引くことによって、どんなことに注意が必要ですか?」
宮田気象予報士
「県内の雨は3日前から降り始めていて、これから5日程度続くため総降水量がかなり多くなって地盤が弱くなってきます。普段崩れない斜面が崩れたり比較的大きな河川が増水して災害につながる恐れがあり警戒が必要です」
吉岡キャスター
「私たちが備えることは?」
宮田気象予報士
「今後、自治体などから発表される避難情報などに注意して下さい。実際に警戒レベルが5や4に上がって災害が切迫すると、避難所に移動するまでに災害に巻き込まれてしまうケースがたびたび発生しています。可能であれば周囲がまだ安全な内に避難してください。また、すでに外出するのが危険な状況では崖から離れた2階以上の部屋など、自宅内でもより安全な場所で過ごすようにしてください」