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五輪メダリストも育成 山梨のスノボコーチら逮捕 10代の元生徒を連れ去りけがさせた疑い

2024年8月22日 19:09
五輪メダリストも育成 山梨のスノボコーチら逮捕 10代の元生徒を連れ去りけがさせた疑い

 大会先の宿泊施設から10代の元生徒を連れ出しけがをさせたとして21日、山梨県笛吹市でスノーボードスクールを経営する男ら2人が逮捕されました。男は五輪メダリストを育成するなど、指導力に定評があったということです。

 軽快にハーフパイプを滑る男。笛吹市内のスキー場でスノーボードスクールを経営する神戸忠仙容疑者(48)です。

 21日、未成年者誘拐と逮捕監禁致傷の疑いで、愛知県春日井市の自称・建築士、上田真優容疑者(28)とともに岐阜県警に逮捕されました。

 警察によりますと、2人は今年3月、岐阜県郡上市の宿泊施設から千葉県の10代の男性を車に乗せて連れ出し監禁。男性が逃げ出そうとした際、首や顔などに全治3週間のけがをさせた疑いがもたれています。

 上田容疑者は神戸容疑者のスクールの生徒で、被害にあった10代の男性は元生徒だということで、警察は逮捕した2人の認否を明らかにしていません。

 男性はスノーボードの大会に出るため郡上市に宿泊していて、母親から「息子がトラブルに巻き込まれている」などと110番通報があり捜査が行われていました。

 関係者によりますと、神戸容疑者は若手の指導力に定評があるコーチで、北京五輪やソチ五輪のメダリストを育成。現在も全日本スキー連盟のコーチを務めているということです。

 神戸容疑者を知るスノーボードの関係者は取材に対し、「多くの生徒に慕われていた。犯罪を犯すような人物ではないと思う」と話しています。

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