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「目標がなくなってしまう…」“全中”9競技取りやめで波紋 強豪校は驚きや困惑 山梨県

2024年6月12日 19:50
「目標がなくなってしまう…」“全中”9競技取りやめで波紋 強豪校は驚きや困惑 山梨県

 日本中学校体育連盟は全国中学校体育大会通称=全中の実施競技のうち、9競技を2027年度から取りやめることを決めました。

 突然の決定に対し、県内の中学校からは驚きやとまどいの声が上がっています。

 1979年から始まった全国中学校体育大会通称=全中は、陸上競技やバレーボールなど計19競技が実施され、昨年度は約1万2000人の生徒が出場しました。

 予選を含めると全国で約180万人が全中出場を目指し、日々の部活に取り組んでいます。

 こうした中、主催する中体連は6月8日、少子化や教員の負担軽減を理由に水泳やハンドボールなど9競技について、2027年度から取りやめると発表しました。

 中体連は「改革を進めなければ、全中を開催し続けていくことは難しい」としています。

 この決定に過去3回全中に出場した強豪・塩山中の男子ハンドボール部では、驚きや落胆の声が上がっています。

塩山中 男子ハンドボール部の部員は
「今自分たちが目標にしているのは全国大会で、それがなくなってしまうと競技に対するモチベーションが下がってしまったり目標がなくなってしまって、部活動に対する思いが欠けてしまう」


塩山中 男子ハンドボール部 顧問 中村健太さん
「この先の状況が不透明であることには不安があるし、何を目指したらいいのかどう頑張っていくのか心配はある。競技人口もただでさえ少ない種目なので心配」

 中体連は今回、全中の取りやめを決めた条件について「全国での部活設置率が20%未満の競技を選んだ」としていて、継続される競技についても参加者数や経費を30%削減する方針です。

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