5月末、甲斐市で中学校の生徒が不審な男に声をかけられたり、追いかけられる事案が相次いでいたことが5日、分かりました。

　中には腕を引っ張られたケースもあり、甲斐市教育委員会では警戒を強めています。
　
　甲斐市教委によりますと、不審な男の情報が寄せられたのは甲斐市の万才と大垈、竜王新町の3カ所で、いずれも5月31日です。

　1人でいた生徒だけでなく、複数で行動していた生徒も声を掛けられたということです。

楠間記者
「このあたりの路上で不審な男に肩をたたかれて『車に乗る？』と声をかけられ、断ったところ腕を引っ張られたということです」

　このうち甲斐市万才の現場では、5月31日午前11時10分ごろ、中学生がすれ違った男から「車に乗る？」と声をかけられました。

　中学生は断りましたが、男は中学生の右腕をつかんで引っ張ったということです。

甲斐市内の保護者は
「（小学校）1年生になったばかりで1人で帰ってくることが初めての経験なのでとても心配。学年下校もすごく多いので、迎えに行ける時は途中まで迎えに行ったりしている」

　相次ぐ不審者情報を受け、甲斐市教委は市内すべての学校に児童生徒への注意喚起と指導を行うよう通知しました。

　また保護者にはメールで通知したほか、甲斐警察署にパトロールの強化を求めたということです。

　甲斐市教委は「不審者にあったときは応対せず、その場を離れて近くの人に助けを求めるなどの対処を徹底してほしい」と呼びかけています。