メタバース空間でひきこもりの人を支援 甲府市が県内初開設 山梨県
人と対面することに抵抗感がある、ひきこもりの人を支援しようと、甲府市はネット上で相談を受け付けるメタバースをオープンさせました。メタバースを使ったひきこもりの人への支援は山梨県内初めての取り組みです。
甲府市が立ち上げたメタバース「心のよりどころ空間」では、誰でも入場が可能で自身の分身となるアバターで自由に空間内を歩くことができるほか、出会った人とチャットを通じ話すこともできます。
甲府市によると、市内に77人のひきこもりの人を把握しています。ただ、支援相談の多くは家族から受け付けたもので、支援の際に本人に会えないケースも多いといいます。このため、ひきこもりの人が直接相談しやすいよう県内で初めてメタバース空間を活用した支援を始めました。
また、メタバース空間には「森の相談ルーム」も開設し、事前予約すると、市の精神保健福祉士に個別に相談できるということです。
樋口雄一 甲府市長
「早期に相談窓口につながるよう孤独、孤立感の解消と自立に向けたさ、さまざま支援を行っていきたいと考えている」
メタバース空間は市のホームページなどからアクセスすることができ、市は「把握しきれていないひきこもりの人の支援にもつなげたい」としています。