預かったスマホで不正送金か 携帯ショップの元従業員(27)を逮捕 データ移行の作業中 山梨
顧客から預かったスマートフォンでインターネットバンキングに不正アクセスし、自分の口座に5万円を送金したとして28日、携帯電話販売店の元従業員の男が逮捕されました。
不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは愛知県豊田市の派遣社員、高橋健太郎容疑者(27)です。
甲斐警察署によりますと、高橋容疑者は今年9月22日、当時勤務していた甲斐市内の携帯電話販売店で、甲府市内の65歳男性から預かったスマートフォンで男性のインターネットバンキングに不正アクセスし、自分の口座に5万円を送金した疑いが持たれています。
調べに対し、高橋容疑者は「間違いありません」などと容疑を認めているということです。
男性は機種変更に伴うデータ移行のためにスマートフォンを店側に預け、高橋容疑者がその作業を担当。警察は高橋容疑者がデータを移行する作業の際にインターネットバンキングのアプリを立ち上げ、犯行に及んだとみています。
その後、機種変更を終えた男性がインターネットバンキングの履歴を確認したところ、覚えのない送金記録があったことから警察に相談し、事件が発覚しました。
警察は高橋容疑者が男性のインターネットバンキングにアクセスできた詳しい経緯や余罪についても調べる方針です。