過疎化に対応…小規模校のデメリット補う「N授業」とは?南部町の小学校 山梨
生徒数が少ない小規模校のデメリットを補おうとする取り組みが南部町の小学校で進んでいます。南部町の頭文字をとったその名も「N授業」を取材しました。
南部町の特産物や文化を絵札にしたカルタを楽しむ子どもたち。実は町内にある睦合・栄・富沢の3つの小学校に別々に通っています。
少子化が進む南部町では児童数の減少で多くの考えに触れたり意見交流をする機会が減るため、町内3つの小学校から同じ学年の児童を集めて合同で授業を行う「N授業」に取り組んでいます。8日は5年生の児童33人が特製のカルタを通じてふるさとの魅力を学びました。
インタ児童
「みんなと仲良く交流できるのが楽しい授業だと思う」「もともと仲良かった人たちもいるけど、さらに仲良くなった人がたくさんいる」「全員で交流して、かるたゲームとかそういうことができるのが(楽しい)」
また、6年生になると3校の児童で一緒に修学旅行に行くということです。
南部町教育委員会学校教育課 岩田茂樹さん
「だんだん人口が減っていますので。少人数教育が推進されている一方で多様な考え方に触れたり切磋琢磨する機会が少ないので、それを解消するためにN授業を推進している」
町では再来年度に睦合小と栄小の統合が決まっていますが、今後もN授業を続け教育水準を高めたい考えです。