7月1日に山開きを迎える富士山ではゴールデンウィーク明けのこの時期から、山小屋の宿泊予約の受け付けが本格化します。

すでにほぼ満室となっている山小屋もある一方、県が導入を決めた富士登山の予約システムは7日夕方までに概要が示されておらず、関係者は予約客への対応に苦慮しています。

登山道の混雑や弾丸登山が問題となっている富士登山をめぐっては、県がこの夏から5合目の登山道にゲートを設置し、時間や通過人数で入山を規制する方針を決めています。

県は入山者の管理をスムーズに行うため、今月中に登山の予約システムを導入する考えですが概要は示されておらず、富士山の各山小屋では宿泊予約を先行して受け付けざるを得なくなりました。

このうち8合目の山小屋では、予約の受け付けを開始した7日だけで閉山日の9月10日までほぼ満室となりましたが、県の予約システムの概要がまったく分からないまま予約客への説明や問い合わせへの対応に追われたといいます。

こうした中、県は7日午後6時から山小屋関係者への説明会を開催するとした上で、入山予約システムについて「システム構築と地元への最終調整が済み次第、早急に運用を始める」としています。