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富士風穴の氷解ける 中から現れた意外なモノとは? 町が現地調査 山梨・富士河口湖町

2024年4月30日 18:52
富士風穴の氷解ける  中から現れた意外なモノとは? 町が現地調査 山梨・富士河口湖町
「天然の冷凍庫」と呼ばれる富士河口湖町の「富士風穴」で、数年前から風穴内の氷が解け始めています。

こうした事態に町は30日、現地調査を行い、去年に比べて30センチもの大幅な氷の減少を確認しました。

国の天然記念物に指定されている富士風穴は、富士山の噴火によってできた溶岩洞窟で近年、風穴内の氷の減少が問題となっています。

佐藤記者
「5年前は私の背丈と同じくらいの150センチほどの柱が埋まるほど氷があったそうですが、今はご覧の通り氷が解けています」

本来、風穴内の気温は0℃から0.1℃に保たれているといいますが、30日は0.5℃ほどあり、足元の氷もシャーベット状になっていました。

富士河口湖町生涯学習課 杉本悠樹 係長
「4月の段階でこんなにビショビショしているのは違和感がある」

氷は去年から約30センチほど減少していていて、町の担当者は「温暖化が原因ではないか」と指摘します。

富士河口湖町生涯学習課 杉本悠樹 係長
「地球温暖化とか原因としてはいろいろな要素が考えられるので、何か対策をすぐに考えられるかということ難しいとは思うが、注意して見据えていきたいと思う」

氷が解け続けている一方、氷の中からは養蚕に使われた道具が姿を現し、明治時代に蚕の卵の保管場所として使われていたという風穴の歴史も明らかになってきました。

富士河口湖町生涯学習課 杉本悠樹 係長
「氷に閉じ込められて明治時代に使われていた木材がいい状態で保存されていることが今回分かったので、調査する必要があるのかなと思う」

町は今後、養蚕の道具についての調査や保存も検討していきたいとしています。
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