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GW各地でにぎわう 溶岩洞穴で胎内祭 “芋大明神”の法要も 山梨県

2024年4月29日 19:42
GW各地でにぎわう 溶岩洞穴で胎内祭 “芋大明神”の法要も 山梨県

富士吉田市上吉田の吉田胎内神社では29日、かつての富士山信仰の姿を伝える「胎内祭」が行われました。

「吉田胎内」は噴火でできた溶岩洞穴で、富士講信者が祈りの対象にしてきた世界文化遺産・富士山の構成資産の一つです。

「先達」と呼ばれる引率役を長年務めてきた斉藤義次さんが先月亡くなり、大切な先達の役割は後任に受け継がれました。

祭りを主催する富士山北口御師団は「今年も世の中の安寧を祈った」と話していました。

一方、上野原市上野原の龍泉寺に祭られているのは、全国でも珍しいジャガイモの神様「芋大明神」です。

江戸時代、多くの餓死者を出した天明の飢饉の際、山梨県東部にジャガイモ栽培を奨励して人々を救った代官・中井清太夫を「芋大明神」として祭っています。

寺では毎年4月29日に法要が行われ、今も清太夫の遺徳をしのんでいます。

清太夫が九州から取り寄せたとされる芋は「せいだ芋」と呼ばれ、今も栽培されています。

会場にはせいだ芋を使った郷土料理の出店も並び、家族連れなどが味わっていました。

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