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中国で砂漠緑化に尽力 遠山正瑛さん没後20年を悼む 故郷・富士吉田で法要 山梨県

2024年4月24日 19:03
中国で砂漠緑化に尽力 遠山正瑛さん没後20年を悼む 故郷・富士吉田で法要 山梨県

中国で砂漠の緑化に人生をささげた故・遠山正瑛さんの没後20年を悼む法要が24日、故郷・富士吉田市で営まれました。

中国からも当時を知る関係者が訪れ、在りし日の遠山さんをしのびました。

1906年に富士吉田市で生まれた遠山正瑛さんは京都大学農学部を卒業後、現在の鳥取大学で取り組んだ砂丘の農地開発の研究が中国政府から評価され、中国との関わりを深めます。

84歳の時、2000万人以上が餓死するなど「死の土地」と言われた中国の「恩格貝」に100万本のポプラを植え、砂漠を農地にすることに成功。

97歳で亡くなるまで緑化活動に尽力しました。

現地では今でも遠山さんの遺志を継ぎ、植林活動が続いています。

日本沙漠緑化実践協会 藤田佳久 会長
「『砂漠緑化は地球の平和をもたらす』という名言を残したりした人で、中国だけでなく日本で(植林の)ボランティアを募集した時にも信用されて、たくさんの人が集まった」

24日は遠山さんの生家である大正寺に関係者約40人が集まり、没後20年の法要が行われました。

遠山さんの口癖は「やればできる」。

出席者は「昔気質な性格で叱られたりもしたけれど、みんなから慕われていた」と、笑顔で当時を振り返っていました。

また中国で遠山さんと苦労を共にした王明海さんも参列し、墓前に花を手向け遠山さんをしのびました。

遠山さんと中国で植林活動をした王明海さん
「遠山先生は中国では学生から村人まで、みんなが尊敬している人物です」

遠山さんが設立した日本沙漠緑化実践協会は「コロナ禍で中国と日本の行き来ができず活動が中断されたが、これからは今まで以上に積極的に砂漠の緑化に取り組みたい」としています。

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