富士山登山鉄道構想について反対多数となった富士吉田市のアンケート結果を「不公平」とした山梨県の長崎幸太郎知事に対し、富士吉田市の堀内茂市長は「真摯に捉えてほしい」と反論しました。

市の全国アンケートでは6割が構想に反対したものの、長崎知事は今月1日「市の反対意思を明示した上での アンケートは回答を誘導するもので公平公正ではない」などと発言。堀内市長は13日、会見で「作為的に行ったかのような発言は回答者に失礼だ」とし、「真摯に捉えていただきい」と注文を付けました。

富士吉田市 堀内茂市長
「これだけの反対が出ることは富士山登山鉄道などを考える中で大変重要な要素。排除するのではなく聞く耳を持っていただきたい」

その上で、堀内市長は鉄道の代替案として改めて電気バスの利用を主張。今月16日に予定する会合での観光業者らの意見を踏まえ、 構想の中止を求めていく考えです。

一方、県が方針を示した富士山の2000円を想定する通行料の導入については、「弾丸登山を抑える対策に早速、動いていただいたことに感謝している」としました。