一昨年、大阪湾に迷い込んで死んだクジラの処理費用をめぐる問題で、大阪市は28日、担当の局長ら5人の処分を発表しました。

　一昨年、大阪湾に迷い込んで死んだクジラの「淀ちゃん」を巡って、大阪市は、海運業者に死がいの処理を依頼しましたが、処理費用は、市の試算の2倍以上にあたる8019万円に上りました。

　弁護士らで作る外部の監察専門委員会は、調査結果で業者と会食を行ったりしていたことについて「適正性が疑われる行為」だと指摘し、最大で1400万円ほどの減額の余地があったとしています。

　大阪市はこの日、関係者の処分を発表し、港湾局の局長を「減給1か月」、業者と会食した当時の課長など2人を「戒告」の懲戒処分としました。

　 横山英幸市長
「市民の皆さんに不信感を市役所が抱かれないように徹底して再発防止に努めていきたい」

　市はこのほか、契約に関わった2人についても、「訓告」や「口頭注意」としています。