【速報】維新の清水参院議員が兵庫県知事選に出馬意向表明「厳しい選挙、全力で戦う」来週にも正式表明 斎藤前知事が不信任決議で失職
斎藤元彦前知事(46)の失職にともなう兵庫県知事選挙に、日本維新の会の清水貴之参院議員(50)が出馬する意向を表明しました。
参議院議員の清水氏は福岡県生まれ。朝日放送のアナウンサーを務め、退社後に2013年の参院選で兵庫選挙区から出馬し初当選し、現在は2期目です。
次期衆院選では、日本維新の会の候補としてくら替えして兵庫8区から出馬する予定でした。
■斎藤前知事について「県職員とのコミュニケーションが十分にとれていなかった」
2日午後2時50分ごろ、兵庫県庁を訪れた清水氏に、維新の県議団が県知事選への「出馬要請」を行いました。
これに対し、清水氏は「身が引き締まる思い。混乱する兵庫県をなんとかしたいという思い。簡単な決断ではないが、兵庫県をなんとかしたい。前向きに考えている」と語りました。
維新県議団との協議後、改めて記者団の取材に応じた清水氏は、「県議団の熱い思いを聞かせてもらった。『混乱した兵庫県政をなんとかしてほしい』という思いは私も感じてきた。知事選には出る方向で考えている。本当に厳しい選挙になると思うが、全力で戦っていく」と語りました。ただ、「衆院選も間近な状態、8区の後任を決めるのも仕事。その後に改めて決意表明する」として、来週にも正式に立候補を表明する意向を示しました。
斎藤前知事について、「3年前に一緒になって知事選戦を戦ったのに、対立候補として出るのは残念」と語る一方、パワハラ疑惑などをめぐる一連の問題について「決していい対応だったとは思わない。県職員とのコミュニケーションが十分にとれていなかった」と語りました。
■斎藤前知事のほか前尼崎市長らも立候補の意向 知事選は候補者“乱立”の様相
“パワハラ”などの疑惑をめぐって、県議会による全会一致での不信任決議を受けて、斎藤前知事は9月30日に失職し、出直し出馬する意向を示しています。
これに対し、兵庫県議会で第二会派の「維新」は知事選に独自候補の擁立を検討してきました。大阪府知事を務める吉村洋文氏は2日、記者団に対し、「有力な候補が清水さんなのは事実。維新のメンバー、兵庫の議員としてやってきた適任者の一人」と語っていました。
11月17日に投開票が行われる県知事選には、斎藤前知事に加え、医師で無所属の大沢芳清氏(61)が「共産」の推薦をうけ出馬を表明しているほか、経済産業省出身の元官僚で兵庫県立大学客員教授の中村稔氏(62)が1日に出馬を表明し、最大会派の「自民」が支援や推薦をするかどうかについて検討しています。さらに、前尼崎市長の稲村和美氏(51)が出馬する意向を示しています。