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【速報】森友文書 大阪高裁が「不開示」取り消し 赤木さんの妻「今までの苦労報われた」

2025年1月30日 14:56
【速報】森友文書 大阪高裁が「不開示」取り消し 赤木さんの妻「今までの苦労報われた」
赤木俊夫さんの妻・雅子さん(30日)

 森友学園をめぐる公文書の改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員の妻が財務省に改ざんに関する文書の開示を求めている裁判の控訴審で、大阪高裁は30日、国側の訴えを全面的に認めた一審判決を取り消し、国側に「文書の不開示」という決定を取り消すよう命じました。

 亡くなった近畿財務局職員、赤木俊夫さんの妻・赤木雅子さんは「逆転勝訴」に、「本当に今まで苦労してきたことが報われたような気がした。でもこれから色々あるので、喜んでばかりはいられない」と語りました。

 近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)は森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんに関与させられ、2018年、自ら命を絶ちました。

 妻の雅子さんは改ざんの指示の実態を明らかにするため、財務省が検察に提出した文書の開示を求めましたが、財務省側は「捜査への支障」を理由に開示しなかった上、文書が“存在するかどうか”さえ明らかにせず、雅子さんは文書の開示を求めて訴えを起こしています。

 一審の大阪地裁は2023年9月、「文書が存在するかどうかが明らかになれば、捜査の内容や関心事項が推知され、将来の事件に支障が出るおそれがある」として、財務省側の言い分を全面的に認めました。

 その後、雅子さん側が判決を不服として控訴していました。

 裁判をめぐり、雅子さん側が財務省の不開示決定の取り消しを求める審査を国に請求していたところ、総務省の情報公開・個人情報保護審査会は2024年3月、「文書が存在するかどうかを明らかにした上で改めて開示するかどうかの決定をすべきだ」と答申。

 しかし、財務省側は答申に従わず、雅子さんの審査請求を退ける裁決を出しました。

 妻側は「国の審査会の答申を無視して文書が存在するかどうかさえも明らかにしない財務省側の姿勢は、審査会制度をないがしろにするもので極めて異常」などと主張し、控訴審は去年10月に結審。

 結審後の会見で妻側の弁護団は「審査会の答申を無視して文書が存在するかどうかを明らかにしない国の処分がこのまま裁判所によってもひっくり返されなければ、これが唯一の事例として汚点になる」と訴えていました。

最終更新日:2025年1月30日 15:01
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