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【速報】骨折手術で鎮痛剤過剰投与…意識戻らず3年半後に死亡 大阪公立大学病院医療事故で遺族が提訴「容体急変に気づくのが遅れ、3年公表も遅れた」

2024年11月29日 10:06
【速報】骨折手術で鎮痛剤過剰投与…意識戻らず3年半後に死亡 大阪公立大学病院医療事故で遺族が提訴「容体急変に気づくのが遅れ、3年公表も遅れた」

 大阪公立大学病院の前身である「大阪市立大学病院」で、骨折の治療を受けた患者が投薬のミスで心肺停止になった事故で、遺族が病院側に約1億5000万円の賠償を求め、29日、大阪地裁に提訴しました。

 訴状などによりますと、2019年12月、当時79歳だった男性患者は、右手首の骨折を治療するため、全身麻酔で手術を受けた際、麻酔医が通常より多い量の鎮静薬などを投与されました。

 男性は手術後に容体が急変しましたが、看護師が患者の脈拍などを測る機器の設定を誤っていたほか、医師が看護師に投薬のリスクを伝えていなかったことなどから発見が遅れ、一時心肺停止状態となり、低酸素脳症を発症して意識が戻らないまま、約3年半後の2023年7月に亡くなりました。

 さらに病院の規定では、重大な医療事故の場合、「可及的速やかに報道機関などを通じて公表する」と定められていましたが、事故から3年が経過した2022年11月に会見を開き、謝罪しました。

 遺族側は「容体の急変に気づくのが遅れなければ心肺停止にならなった。公表の遅れでも精神的苦痛を受けた」として、病院側に1億5000万円あまりの賠償を求めています。

最終更新日:2024年11月29日 10:23
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