×

爆発した日本初の民間ロケット「カイロス」2号機の打ち上げは12月 初号機の爆発原因は「推力不足」

2024年8月26日 9:24
爆発した日本初の民間ロケット「カイロス」2号機の打ち上げは12月 初号機の爆発原因は「推力不足」

 打ち上げ直後に爆発した民間ロケット「カイロス」をめぐり、開発したスペース・ワンは2024年12月に2号機を打ち上げると発表しました。

■初号機爆発の原因は「推力不足による正常飛行範囲の逸脱」

 2024年3月、和歌山県串本町にある日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた民間ロケット「カイロス」は、発射直後に爆発し墜落しました。開発したスペースワンは何らかの異常を確認した場合に自動的に爆破する「自律飛行安全システム」が作動したと説明しており、「詳細については調査中」として対策本部を設置して詳しい原因を調べていました。

 8月25日、スペースワンは会見を開き、爆発の原因は「推力が低く速度が不足し、設定していた正常飛行範囲から逸脱したため」と発表しました。ロケットの推力を計算する際のプロセスに問題があり、実際の推力と計算上の推力にずれが生じたため、安全装置が作動し飛行を中断するため自ら爆発したということです。

■2号機は12月に打ち上げへ

 スペースワンの豊田社長は会見で、2024年12月に2号機を打ち上げる予定だと明らかにしました。2号機は推力の計算プロセスを修正するほか、初号機には1機しか搭載されていなかった衛星を5機搭載することにしています。豊田社長は「多くの皆様からご支援をいただいている。全身全霊を尽くして2号機のミッションを達成したい」と話していました。民間企業による衛星の軌道投入は国内では例がなく、日本で初めての偉業達成となるか注目が集まっています。

読売テレビのニュース