【速報】今年の創作四字熟語は『盗打随一』大谷選手の偉業達成が最優秀作品 令和の米騒動「店店枯米」能登半島地震「震労浸苦」なども選出
住友生命は17日、2024年の世相を反映した「創作四字熟語」を発表し、最優秀作品には、МLBのロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の59盗塁・54本塁打という成績を表した「盗打随一」が選ばれました。
今年で35回目を迎える「創作四字熟語」は、従来からある四字熟語をもじったり、オリジナルの四字熟語を創作し、一年の世相を振り返るもので、過去最多となる2万4311作品の応募がありました。
大阪市中央区の「ツイン21アトリウム」では17日、上宮高校書道パフォーマンス部の部員らが、音楽にあわせて大型の和紙に優秀作品を書き上げました。
最優秀作品の「盗打随一」は、現代で最も優れているという意味の「当代随一」をもじったもので、審査委員の俵万智さんは、「当代随一と、音の面では一字の違い、意味の面でもピッタリで、シンプルながら技ありです」と評しました。
また優秀作品には、“令和の米騒動”とも呼ばれた、米の品薄状態が続き店頭から米が消えたことを表す「店店枯米」や、元日の地震や9月の豪雨による浸水など、被害が重なった能登半島の復興を願う「震労浸苦」などが選ばれました。
主な受賞作品は下記の通りです。
■2024年の主な受賞作品
最優秀作品:「盗打随一」(当代随一)…大谷翔平選手の活躍
優秀作品:9作品
「利子回生」(起死回生)…マイナス金利政策解除
「群雄割都」(群雄割拠)…東京都知事選に過去最多の立候補者
「店店枯米」(天手古舞)…令和の米騒動
「無言退職」(無芸大食)…退職代行サービスに依頼殺到
「震労浸苦」(辛労辛苦)…能登半島で地震と豪雨による被害
「闇罪対策」(犯罪対策)…闇バイトによる犯罪が多発
「虎針眈眈」(虎視眈眈)…米大統領選でのトランプ氏とハリス氏の争い
「騎士奮迅」(獅子奮迅)…パリ五輪フェンシングでメダル獲得
「将真賞米」(正真正銘)…真田広之さんが「SHOGUN 将軍」で米エミー賞
■1990年(第1回)からの最優秀作品の一覧
2023年「アレ貫徹」(初志貫徹)…阪神タイガース優勝
2022年「遠客再来」(千客万来)…水際対策緩和
2021年「七菌八起」(七転八起)…新型コロナ感染拡大
2020年「医師奮診」(獅子奮迅)…新型コロナ感染拡大
2019年「国祭令和」(国際平和)…新元号「令和」
2018年「台量発生」(大量発生)…台風の相次ぐ上陸
2017年「棋聡天才」(奇想天外)…藤井聡太さんフィーバー
2016年「四士奮銀」(獅子奮迅)…五輪陸上400mリレー
2015年「仮装狂騒」(仮装競争)…盛り上がるハロウィン
2014年「用意終活」(用意周到)…「終活」意識の高まり
2013年「凍庫写寝」(投稿写真)…悪ふざけ写真のネット投稿
2012年「税途多難」(前途多難)…消費税の増税決定
2011年「帰路騒然」(理路整然)…東日本大震災で帰宅困難者
2010年「諸牛無情」(諸行無常)…口蹄疫の感染拡大防止
2009年「遠奔千走」(東奔西走)…土日祝日の高速料金千円
2008年「苦労長寿」(不老長寿)…後期高齢者医療制度
2007年「医師薄寂」(意志薄弱)…医師不足問題
2006年「住人怒色」(十人十色)…耐震強度偽装問題
2005年「無職無習」(無色無臭)…ニートの増加
2004年「様様様様」(ヨン様) …韓流ブーム
2003年「八方取税」(発泡酒税)…発泡酒の増税
2002年「日本熱闘」(日本列島)…サッカーW杯日韓開催
2001年「万国胸痛」(万国共通)…米国同時多発テロ事件
2000年「圏外孤独」(天涯孤独)…携帯電話の広がり
1999年「着歌繚乱」(百花繚乱)…携帯電話の広がり
1998年「倒行巨費」(登校拒否)…金融機関の相次ぐ破綻
1997年「靴下象様」(隔靴掻痒)…ルーズソックスの流行
1996年「高官無恥」(厚顔無恥)…相次ぐ官僚スキャンダル
1995年「震傷膨大」(針小棒大)…阪神・淡路大震災
1994年「政転辟易」(青天霹靂)…村山首相の誕生
1993年「扇扇狂狂」(戦々競々)…お立ち台ギャル
1992年「紫煙楚歌」(四面楚歌)…禁煙ムードの高まり
1991年「台風逸果」(台風一過)…台風で「落ちないリンゴ」
1990年「異旗統合」(意気投合)…東西ドイツ統合