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【速報】「自分なりの言葉で話す」“パワハラ疑惑”斎藤知事が午後出頭へ 百条委員会の証人尋問始まる

2024年8月30日 9:46
【速報】「自分なりの言葉で話す」“パワハラ疑惑”斎藤知事が午後出頭へ 百条委員会の証人尋問始まる

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調べる百条委員会の証人尋問が30日午前9時45分から始まりました。証人尋問は23日に続き2回目で、職員4人の尋問の後、午後には斎藤知事本人が出頭して尋問が行われます。

 証人尋問を前に斎藤知事は30日午前、記者団に対し、「自分なりの言葉でできるだけお話しさせていただきたい。いろんなことを聞かれると思うので、それに対する自分の思いをお伝えしたい。ご心配おかけしたり、ご不安をおかけしたのは申し訳ない思っているが、いろんな質問にお答えする中で、皆さんに少しでもご理解いただければ」と語りました。

■県職員の約4割 アンケートで知事パワハラ「見た」「聞いた」

 百条委員会による県職員を対象にしたアンケート調査では、職員約9700人のうち約7割にあたる6711人から回答があり、約4500人分の回答を集約した中間報告では、約4割の職員が知事のパワハラを「見た」「聞いた」などと回答したことが明らかになっています。

 中間報告には、斎藤知事がエレベーターにすぐ乗れなかった際、「お前はボタンも押せないのか」と大声で叱責したという回答のほか、「気に入らないことがあると机をたたいて激怒する」「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴る」などの具体的なエピソードが記載されていました。また、斎藤知事は職員の間で「瞬間湯沸かし器」「暴君」などと呼ばれていたということです。

■公用車20メートル手前で降ろされ叱責…車両通行禁止のエリア だった

 23日には、パワハラを実際に受けたり目撃したりした可能性がある職員6人に対する証人尋問が完全非公開で行われました。関係者によると、このうち1人の職員は、兵庫県立考古博物館に出張の際、出入り口の約20メートル手前で公用車から降ろされた斎藤知事は、車止めを持ち上げるしぐさをした上で、「気をつけたほうがいいのではないか」ときつい口調で指摘したと証言しました。

 博物館の出入り口周辺は車両通行禁止でしたが、知事の叱責により、職員らは「同じところから乗せるというのは避けた方がいいという心理的要素も働いた」ことから、公用車を無許可で進入させていたということです。

■知事「必要な指導や要望、私としては残念」

 30日も職員4人への尋問が行われた後、午後には斎藤知事本人への証人尋問が行われます。斎藤知事はこれまで、「県政をよりよくするために必要な指導や要望を伝えてきたが、受け止めのずれが生じ、県職員に不快な思いを抱かせたのは私としては残念だ」と語っていました。

「百条委員会で丁寧に対応する」と繰り返し語っていた斎藤知事が、尋問でどのような発言をするか注目されます。

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