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【斎藤知事パワハラ疑惑】「公用車降りて歩かされた」場所は“車の進入禁止エリア”帰りは無許可で進入

2024年8月28日 11:21
【斎藤知事パワハラ疑惑】「公用車降りて歩かされた」場所は“車の進入禁止エリア”帰りは無許可で進入
兵庫県・斎藤元彦知事

 兵庫県の斎藤元彦知事が、出張先で公用車から降りて歩かされ職員に激怒したとされる“パワハラ疑惑”で、降ろされた先は車の進入が禁止されたエリアだったことがわかりました。

■斎藤知事「円滑な動線確保のため、必要な指導」と主張

 死亡した元県民局長による告発文では、2023年11月、出張先の兵庫県立考古博物館(播磨町)で、玄関の約20メートル手前で公用車から降りて歩かされたことに対し、職員を怒鳴ったなどと指摘されていました。

 その後の取材で、公用車から降ろされた場所には進入禁止の標識があり、その先は緊急車両を除いて車両の進入が禁止された場所だったことがわかりました。

 関係者によりますと、知事からの叱責を受け、帰りは禁止エリアに公用車を無許可で進入させていたということです。

 博物館によりますと、問題となった出入り口は歩行者専用で、施設の建設段階から一般車両の進入はしないと決まっているエリアでした。

 斎藤知事はこれまで「円滑な動線確保のための業務上必要な指導だった。ハラスメントではない」と語っていました。

■直前で降ろされ叱責 職員「同じところから乗せるのは避けたほうが」

 関係者によりますと、23日に行われた百条委員会の証人尋問に出頭した職員が、当時の状況を詳細に証言したということです。

 職員の証言では、斎藤知事が乗った公用車は予定ギリギリの時間に到着。進入禁止区間の手前で車を降ろされた知事は、車止めを持ち上げるしぐさをした上で、「気をつけたほうがいいのではないか」ときつい口調で指摘したといいます。

 知事の叱責により、職員は「同じところから乗せるというのは避けた方がいいという心理的要素も働いたからエントランスから乗るようにした」と当時の心境を語ったということです。

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