【解説】その画像や動画、アップして本当に大丈夫?SNS投稿、個人情報の流出の“落とし穴”に注意
11日、東京・高田馬場の路上で、女性が男性に殺害されたとされる事件。容疑者が被害者の居場所を特定したとみられるのが、インターネットの動画配信です。SNSで発信する際に気を付けなければならないこととは?
◆◆◆◆◆
中谷しのぶキャスター
「皆さんもSNSをされている時に気をつけていらっしゃること、いろいろあると思いますが、例えばこちらです。
個人情報の特定につながる恐れがあるということで、写真の写り込みに気をつけましょう。
例えばこちら、『孫が卒園しました、みんなで記念写真撮りました』という何気ない一枚の写真なんですけれども、例えば表札が写っていたり、制服の名札からも個人情報というのは分かります。
あとは、マンホールに番号が振られていたり、電柱に住所が書かれていたり、そういうところからも特定されてしまうおそれがあります。
またこちらの例、カフェで美味しそうなパフェを前に写真を撮っているんですけれども、今はカメラの画質が上がっているので、スプーンの反射に周りの景色が映り込んでお店が特定できてしまったり、また瞳にも景色というのが映って、それが見られてしまうということなんです。それにより、いま近所のカフェにいるんだなということも分かってしまうということです。
他にも専門家の方によりますと、やはり位置情報というのは、その場を去ってから発信するようにしましょうということと、動画を投稿する際には音声にも注意してください。
例えば、その動画に電車の音が含まれていたりしますと、家から配信しているという前提ですと、線路のそばに家があるんだなぁなども分かってしまうということなんです。
投稿を見る人は好感を持っている人だけではないという意識を持って、閲覧者の限定など公開範囲の設定を見直すようにしてくださいということです」