大阪府知事を務める、日本維新の会の吉村洋文共同代表は19日、自民党の総裁選について、「『新しい自民党』というが、古い自民党内部の勢力争いで自民党の総裁が決まり、総理が決まる」と苦言を呈した上で、「『首相公選制』を公約に掲げるくらいの人に総理・総裁になってほしい」と発言しました。

　岸田首相が14日、総裁選への不出馬を表明して以降、自民党内では、出馬を模索する議員の動きが激しくなっており、立候補に必要な推薦人20人の確保に向けて各陣営が奔走しています。

　吉村氏は、岸田首相に対し、「この3年間、国内のことも含めて奮闘しておられたと思いますから、本当にお疲れ様でしたという気持ちです」と労いの言葉を述べた上で、総裁選については、「日本の総理というのは、自民党の内部の国会議員の顔色を伺った判断しかできてこなかったんじゃないか。スピード感を持って大きな決断というのはできない。これからもさらに続くのはまっぴらごめんだ」と苦言を呈しました。

　その上で吉村氏は、「主権者である国民が首相を選ぶという『首相公選制』を公約を掲げる人に総理・総裁になってほしいと思う。アメリカや中国、など意思決定を早くする国と対等に競争していけるのか」と語りました。