【速報】「即現金ゲット」スマホ買い取り装い、法定の最大110倍の超高金利で金貸した疑い 男ら逮捕
大阪府警は6日、「売りたい商品の画像送信で即現金ゲット」 などとうたって、法定利息の最大110倍の超高金利で金を貸し付けた疑いで男2人を逮捕したと発表しました。
貸金業法と出資法違反で逮捕されたのは、東京都杉並区の職業不詳・久保純容疑者(46)と、大阪市西淀川区の飲食店アルバイト・ 冨樫正成容疑者(32)です。
2人は共謀のうえ、2022年1月から2023年1月にかけて、無登録で貸金業を営んだうえ、2022年2月下旬から2023年2月中旬にかけて、大阪府内と奈良県内に住む20代から40代の会社員の男女から、違法な金利で利息を受け取った疑いがもたれています。
警察は2人の認否については明らかにしていません。
警察によりますと、2人は3年前、古物商の許可を取得。中古品買い取りサイトを使って、中古スマホの「先払い買い取りサービス」を装い、「売りたい商品の画像送信で即現金ゲット」 、「不要になったスマホ・ゲーム機買い取り即日現金化」 などとうたって、超高金利のヤミ金事業を実施したとみられています。
手口は、いったん客に中古スマホの写真を送らせますが、実際にスマホの買取はしないまま、表向きは「買い取り代金の先払い」を装って客に送金、実際はその金を貸しつけていたということです。
久保容疑者らは2022年1月から2023年2月までの間に、約1万2400回、額にして約2億1000万円を貸し付け、利益として約1億5000万円を上げていたとみられます。
法律では1日あたり0・05%の法定利息を超えてはいけない定めがありますが、2人は1.09%~5.52%と、法定利息の21.8倍から110.4倍もの超高金利で金を貸していたということです。
被害者は生活苦から、ネットで「現金化」「簡単審査」「即金」を検索したところ、このサービスに行きついたと話していて、去年7月ごろに、府警に被害相談があったということです。
警察は久保容疑者が犯行を指示して、冨樫容疑者が実行していたとみていますが、利息の受け取り口座はさらに別の人物が代表を務める法人名義となっていて、関連を調べています。